好きなブランドと部位を熟成肉の先駆者のもとで存分に

中勢以といえば、京都伏見でスタートしたバイヤー、精肉店だ。

当時まだ熟成肉という概念が国内になかった頃から、一頭ごとに枝肉のままエイジングさせる技術により、肉のタンパク質を旨み成分であるアミノ酸へと変化させ、さらに美味く食べやすい赤身の牛肉を生み出した。

牛肉といえば霜降りという当時の常識を覆し、赤身にスポットライトが当たった。

その後、熟成肉のブームが軌道に乗り、田園調布などで精肉店を開き、ここ茗荷谷にも中勢以の精肉店ができた。

ただ、ここ茗荷谷の中勢以は、一見精肉店にしか見えないのだが、店舗奥の銀の扉を開くと、驚くほど広く落ち着きのあるレストランが登場する。中勢以内店だ。

現在は京都の中勢以とは別会社の運営になっており、中勢以内店では精肉店ショーケースの中から、好きなブランド、部位、量を選び、好きな焼き加減で調理してもらえるのだ。

ショーケースに並ぶのはもちろん和牛のみ。しかも、但馬牛や松阪牛などのブランド牛のみだ。

また、熟成肉といえば赤身だが、ここでは霜降り肉も熟成されている。肉汁をたっぷり浴びたい人には朗報だ。

サイドメニューも素晴らしい。特にマッシュポテトは必須だ。しっかりと裏ごしされており、ポテトというよりもはやクリームだ。

食通をお連れするには面白い店だろう。